某月某日某曜日 くもり

日は日々変わる町の姿を見ようと、再び西新宿にやってきました。なんてったって大江戸線に乗ってきましたからねぇ、どんな景色が飛び込んでくるのか、とっても 楽しみにしていました。だって、下町を沢山通っている、今のところ一番新しい地下鉄ですもんね。
 

その45
『再び西新宿』
2003.01.21up
今までの旅日記
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  と思ったら、ありゃまぁ! いきなり空き地ですか・・・それも半端な広さじゃありません。真っ平らにすれば運動会でも出来そうな位の、大空き地です。一体何軒の家をどかしたら、こんな空間が出来るのでしょうねぇ。いやいや、きっとビルだって壊しちゃったんだろうな。まるで爆弾が落ちたような感じさえします。
  さすがに副都心の高層ビル群のあたりには、ものを建てる余地がなくなったみたいです。だもんで今度は周りを変えていこうという魂胆ですね。滅多に通る道じゃないけど、きっと通るたびに何かがなくなって、何かが出来ている、そんな町なのかも知れません。
  こうなると心配な物件が頭を横切ります。あの不思議なオモチャ屋さんは、今でも あるんだろうか? 商売ッ気はなさそうだけど、風情はたっぷり染みついているお米 屋さんは、大丈夫? 真ん中にでっかい時計が立っている公園だって、安心は出来ませんもん。
  既にこの近くの小さな川は、みんな地面の下。曲がりくねった幅の狭い歩行者専用 路だけが、「川だったんだよ」と教えてくれます。この先の清水橋なんて、交差点名 として残っていて、橋自体もあるんです。でも川面はコンクリ詰めの下。
  どんなに変わっても、地面の下には昔の町の証人がいるんですね。きっと江戸時代 の証拠が残っていそうな深さを通っているから大江戸線ていうのかな? さて、これ から何処へ旅にでようかな・・・