2 レッドリスト、赤い警告書!

国際自然保護連合が作製する、絶滅のおそれのある野生生物の種のリストがレッドリストThe Red List of Threatened Animalsです。レッドリストは生物学的観点から個々の種の絶滅の危険度を評価し選定したもので、規制等の法律上の効果を持つものではないが、絶滅のおそれのある野生生物の保護を進めていくための基礎的な資料として広く活用されることを目的としています。

国際自然保護連合は、正式名称International Union for the Conservation of Nature and Natural Resources。その頭文字を取ってIUCNと呼ばれます。
英語ではWorld Conservation Unionと一般的には呼ばれています。
IUCNの目的は「自然の完全性および多様性の保全、また全ての天然資源の利用の公正さおよび生態学的な持続性の確保のために、世界中の組織を感化し、奨励し、支援すること」とされています。
目的に「世界中の組織を感化し、奨励し、支援する」とあるように、IUCNの活動結果の重要な情報、報告書、名鑑およびそのほかの書籍として出版、公開されています。
そのうちのひとつがレッドデータブック「The Red List of Threatened Animals」です。
これは、レッドリストに掲載された種について生息状況等をとりまとめ編さんしたもの。
このデータは、インターネットでも公開されています。