6 現時点での資料から推察される状況

新聞各社の記事が、ペンギン全17種類としているので、ハネジロペンギンを、コガタペンギンの亜種であるということを前提にして、現時点で手に入っている情報から私なりに推察したことを以下にまとめました。
最初にお断りしておきますが、私はただの素人です。あくまで推察です!もし詳細をご存じの方がいらっしゃったらすぐ訂正いたしますのでご一報ください。

記載した1996年のリストのうち、VU(危急種)にランクされている5種が、先に配信された新聞記事中の「従来」に「絶滅の恐れがあると指摘されたペンギン種」「5種」を指すものと思われる。
具体的には、以下の通り。
ガラパゴスペンギン/キガシラペンギン
フィヨルドランドペンギン/シュレーターペンギン
スネア−ズペンギン
これに新たに4種が加わって、9種になったというのが今回の国際自然保護連合(IUCN)の発表の主旨である。

ここから先の文章は、yamazoの推測である。
1 96年時点でLR(準危急種)にランクされたケ−プペンギンとフンボルトペンギンが、新たにVU(危急種)に加えられたのではないだろうか。96年から現時点までで彼らの個体数の減少を伝えるニュースはあっても、増加する要因はまったく思いつかないから。

2 ケープとフンボルトがVUに加わったとして、残りの2種は、現時点では不明である。新聞記事によると南極のペンギンの個体数に目立った減少は見られないそうなのでエンペラーペンギン、ジェンツーペンギン、アデリーペンギン、ヒゲペンギン、それにキングペンギンなどは、元々の個体数から考えても、いきなりVU(危急種)に数えられるとは考えにくい。
 可能性として考えられるのは、元々個体数が少ないコガタペンギン、それに同属が軒並み個体数を減らしているマカロニペンギン、イワトビペンギン、ロイヤルペンギン、マゼランペンギンなどである。

3 また、絶滅危惧種Endangeredとして、新聞記事中ではガラパゴスペンギンなど2種とされているが、産業経済新聞社の記事の文脈から前回VU C2aと、かなり絶滅の危機が近付いていると評価されていたキガシラペンギンが、ENになってしまったのではないかと思われる。

レッドリスト1996 レッドリスト1999?
E
N
ガラパゴスペンギン
キガシラペンギン
ガラパゴスペンギン(VU A1a,C2b) V
U
フィヨルドランドペンギン
キガシラペンギン(VU C2a) シュレーターペンギン
フィヨルドランドペンギン
(VU C2a)
スネア−ズペンギン
シュレーターペンギン(VU D2) ケープペンギン
スネア−ズペンギン(VU D2) フンボルトペンギン
フンボルトペンギン(LR/nt) L
R
ケープペンギン(LR/nt)