某月某日某曜日 はれ

日はビリケンさんの足の裏を撫でに、大阪新世界に行って来ました。大阪は楽しいなぁ。 歩いていても食べていても、人に会っても買い物しても、何をしていても楽しいんです。そんなのは僕だけですって? いやいや、ビリケンさんだっていつも笑ってますけどぉ。
 


その4「新世界」
2000.05.12up
今までの旅日記
(BackNumber)
高野さんへのメールはこちらまで


 

  特にこの新世界って所は、僕にとっては極楽に近いエリアです。例えば東京タワーは、いかにも高台にわざわざ作りましたって感じがしますよね。まぁ近頃はレトロな雰囲気が、いい味出してますけど・・・一方新世界の顔、通天閣は、土地が盛り上がって生えてきたんじゃないかって思うんですよ。鉄とコンクリとガラスで出来ているんだけど、不思議と有機的に感じられます。それは通天閣を取り巻くように家々が集まっていて、生活の匂いが濃いからかも知れませんね。大阪のシンボルという意識より、 きっと「私達のシンボル」という気持ちが強いんでしょう。町が寄り添ってる気持ちは、展望台から見下ろすと良く分かります。
 僕のコースはだいたい決まっています。通天閣に登ったら、新世界市場を覗きます。 それからジャンジャン横丁で将棋会館や碁会所を眺め、串カツを食べちゃいます。串カツの決め手はソースですよぉ。お腹一杯になったところで、スマートボールで腹ごなし。いつものレコード屋さんに寄って、後は「こんな派手なの、誰が買うんだろう?」っていう靴屋さんを見るんです。この作業を、大阪に着いたその日に必ずしなくちゃいけません。これを完了して、初めて「ああ、僕は大阪に来ているんだ」っていう気持ちが高揚してくるんですからね。
 だから僕は、ビリケンさんの足の裏を撫でながら、「僕の好きな大阪が、いつまでも変わりませんように」って、いつもお願いしているんです。さて、これから何処へ旅にでようかな・・・