某月某日某曜日 はれ

日は江戸の長屋を覗いてみようと、白河ににやって来ました。ここには深川江戸資料館という、タイムトンネルみたいな博物館があるんです。テレビの時代劇で見るような横丁の長屋が、大きな建物にすっぽり入っている、とっても不思議で楽しい場所ですよ。すっかり落語の世界に浸って資料館を後にして、商店街をふらふら歩きました。
 

その57
『白河』
2004.4.9up
今までの旅日記
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  霊岸寺という大きなお寺も、何か由緒正しそうな佇まい。入り口には背の高いお地蔵様が、行き交う人を見守っています。赤いハンチングみたいな帽子を被って、なかなかお洒落じゃありませんか。向かい側には出世稲荷。もう拝まずにはいられませんね。家内安全商売繁盛、その他諸々よろしくお願いしますぅ〜! 裏ッ手にもお寺が一杯。その間に、紀伊国屋文左衛門の碑がありました。やっぱり出世するぞう、ここ は!
  資料館に入れたいような、古典的お蕎麦屋さん発見。やってるのかなぁ、お休みな のかなぁ・・・あぁそうですか、今日は1時頃の開店ですか。今日は・・・って、随分悠長な商いですねぇ。それがまた店構えに合っていて、じゃぁ1時にまた来ようという気分にさせますね。
  あら、これまた渋い呉服屋さんです。やたら間口が広くて奥行きが深い。でも人の気配がない。このウィンドの中にいる女の子、いつからここで微笑んでいるんだろう?  つぎに来る時にも、きっと微笑んでいるに違いありません。
  挨拶をしながら買い物をする地元の人々に混じって、時折お洒落な若者達が歩いているのは、木場の現代美術館に向かうんでしょう。あのね、この通りは、もっとゆっくり歩かなくちゃダメですよ。そういう町なんですからね。よし、さっきのお蕎麦屋さんに戻ってつるっと食べて、さて、これから何処へ旅に出ようかな・・・