某月某日某曜日 はれ

日は久し振りに新幹線に乗って、大阪に行って来ました。大阪には東京に負けな い楽しい町がたくさんあるんですよ。今回は特に下町気分が味わいたくて、千林という町を歩くことにしました。
 

その58
『大阪・千林』
2004.5.14up
今までの旅日記
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  何といっても日本屈指の大きな千林商店街がありますからね。ダイエー発祥の地だし、ユニーの前身となるお店もあった筋金入りのアーケード商店街です。真ん中を歩 いても両側の店が見やすい道幅が、くねくね曲がったかと思うと様々に枝分かれして、一体どこまでが千林なんだろうかと悩むほど、延々と続く底なしの町。
  しかし、アーケードのある近代的なところだけを見ていたら、それは片手落ちとい うものです。大きな道路を挟んだ反対側に広がる青空商店街が曲者。店頭にガラスの蓋が付いた薄べったい木箱をズラリと置き、美味しそうなお饅頭やお団子を並べる昔 ながらの和菓子屋さん。通りに良い匂いを振りまく唐揚げ屋さん。タイル貼りの渋い 時計屋さん。
  そんなのんびりムードの街並みに、いきなり小さなお社がひょっこり顔を出すんで す。その超ミニミニ神社といった風情がまた、可愛らしいんですよねぇ。ふと見上げ ると、てっぺんに巨大な「ゆ」の文字のネオンがくっついた銭湯の煙突が、にっこり笑っています。
  煙突に誘われるように路地に入りますと、もう絵に描いたような長屋風景がで〜んと展開されます。それもただ単に横長の建物をぶつぶつ切ったんじゃありません。どのお宅も個性豊かで、お掃除も行き届いているんですね。そんな町への愛着がとって も羨ましく、まさに下町気質溢れた千林でした。
  小倉アイスも一銭洋食もたべて、気持ち良く下町見物が出来たし、さて、これから 何処へ旅に出ようかなぁ・・・