第1回
味噌屋、三重苦?の国に行く

  「やっぱり野生を見ないとねえ。動物園のペンギン?  あれはペンギンじゃないですよ」とIさん(*1)たちに言われ続けて○年間、ある日故青柳師を継ぐ次代のリーダーと言われるMさん(*2)と飲んだ時に聞いてみた。

(*1)Iさん:故青柳先生と日本初のペンギンNGOを 設立。個人の遺志を継ぎ、現在も事務局長として組織を運営。
(*2)Mさん:「ペンギンが好き」という理由で初めて南極 観測隊に参加。現在NZでペンギン研究を続ける気鋭の学者。

  「ここから一番近くで野生ペンを見れる所ってどこですか」 「それはNZでしょう。今チャンスですよ。去年まで1ドル=100円してたのが、もう40円位になってますからね」
 とこれだけの会話でNZ行きを決意…したものの、私はアジアしか行ったことがない。NZって言えば、“英語 を喋る・白人の・先進国(世界金持ちクラブ加盟国か どうかは知らないが、ネ○ールやイ○ドと一緒にすると怒るでしょう)”という、私にとって三重苦・天敵のよう な国ではないか!

  それでも彼女への想いは募るばかり。行かねばな らん、敵地に! とりあえず情報を集めてみると、い るわいるわ、シュレーター、マカロニ、ロイヤル、スネ アーズなどなど、オタク好みのがいっぱい。しかしどう やって行くのかがわからない。それで手堅い所で普通 のガイドにも載ってるキガシラ(ホイホ)・コガタ及びハ ネジロ(コロラ)に的を絞り、クライストチャーチ〜オマルー〜ダニーデン10日間の旅とした。フィヨルドランド (タケウア)はもう冬だし遠いので残念ながら見送りに。

 ようやく休みが決まったのが4月。この間どんどん空席が埋まって行く。「最後の1席です。もう選んでる暇 ないですよ」と言われ、4/29関空16:00→17:50ソウル 20:45→4/30・11:10オークランド5/7・20:50→5/8・5: 45ソウル→11:30関空(いずれも現地時間)のKAL・ FIXチケットを金¥109000でゲットしたのだった。