志摩マリンランド
1999年5月16日13:00〜15:00
pengaholicおすすめ度★★★★
ートを入ったら、いきなり目の前が「ペンギン島」ちょうど給餌の時間だった。ペンギン島のある水槽はかなり大きい。ペンギンが全力で泳げるだけの広さは充分にある。
しかも、水上と、水中を見られる構造になっていて、屋外のペンギン水槽としては、ぜいたくな構造である。Yamazoは、水中を泳ぐペンギンを見るのはかなり好きである。
給餌が始まると、基本的にはスタッフの方へみな集まってくるのだが、ここの水槽は広い。スタッフが餌の魚をプールの左右の端へ投げると、ペンギン達は一斉に全力水泳を開始する。給餌の様子は眺めていても飽きない。
ンギンタッチは、約30分後に開催の予定だった。予約制であることは知っていたのだが、ペンギンタッチについては、色々考えるところもあり、素直に予約することはできなかった。10分くらい前に予約した人が集まり出したので係の人に聞いてみたところ今からでも予約可ということだったので参加してみることにした。
ペンギンタッチは、ペンギンプールの脇で行なわれる。連れて来られたのは、ケープとフンボルト、一羽づつ。いずれも志摩マリンランドで、人工ふ化させて生まれたものらしい。
最初に、スタッフ(この日は男性2名)のかたより、注意事項があった。要点は以下の通り。
- ペンギンの背中を触ること。
- 顔を近づけないこと。届かないと思っても、ペンギンは首を伸ばしてかみついてくるため。特に目は注意。
- 立ったままでなく、しゃがんで触ること。自分より大きいものに対しては警戒してしまうため。
- 取り囲まない。これも警戒心をやわらげるため。(そういう理由で、ペンタッチ参加者は一列に並ばされている)
割と参加者もマナーが良かった。予約制のということで、ある程度緊張感のあるイベントになっている。スタッフがペンギンを固定した状態で触る訳だから、当然ペンギンに変なことする訳にもいかず、ペンギンにも特に問題はないようである。
でも、上記ルールを守らないと、やはりペンギンは機嫌が悪いらしく、立ったまま触ろうとした女の子なんかは無理やり首を後ろに回して、タッチングを拒絶する一幕もあった。
フンボルトもケープも、水から体を守る羽毛なので、もうすこし強毛なのかと思っていたのだが、水に濡れていたせいか大きな水鳥のよう(大きな水鳥なんだけど)に柔らかかった。
一通りタッチングがすむと、流れ解散、というかフリータイムみたいになって、Yamazoもスタッフの方とお話しをする機会を得た。
取材させていただいたところ、
- タッチ要員は、志摩マリンランドで人工ふ化、および3か月ほど飼育された後、プールに放されたペンギンから選抜されたとのこと。だから基本的にこの2羽がいつも触られ係。
- 野性から連れて来られた一世などでは、タッチングはとうていむりとのこと。
- 人工ふ化と、天然物との体力差とかはあまりないとのことである。
- 気になる、衛生面については、「プールの海水で浄化しますから」とのお答え。
人工ふ化したペンギンは、人間への抵抗感が薄いらしく、触られている間もおとなしかった。
あと、このプールにはフンボルト、マゼラン、ケープのスフェニスカス3種が一緒のプールに入れられている。異種交配、あるいは近親交配について尋ねてみた。
異種交配についてはやはり神経を使うようである。近親交配が発見された場合は、卵を取り上げるそうだ。代わりに擬卵を抱かせるらしい。仮にその卵から生まれた雛は正常でも、2代目、3代目以降に異常をもった種が出現する確率が高くなるそうだ。
その他にも、面白い話を一杯聞かせていただいて、気が付いたら小一時間経っていた。直接話をしていたのはYamazoとスタッフの方だけなのだが、数人の若者が一緒に話を聞いていた。これもなんか大学のゼミみたいな雰囲気で、なんかアカデミックでしたね。
最後仕事が終わったフンボルト君は、水槽にほおり投げられて、水に戻っていった。
Chiezoが見た「ペンギンタッチ」へ続く
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