某月某日某曜日 はれ

日は美味しいお煎餅を食べたくて、羽田にやって来ました。そうそう、前は海を眺めに訪れたんでしたね。多摩川と東京湾が合流し、しかも飛行場があって、海と川と空とが一気に楽しめる町。でも、歩くほどに面白いものが、どんどん見つかるんで す。
 

その59
『羽田その2』
2004.6.13up
今までの旅日記
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  とにかく細い道が多い。私道か公道か分からない路地が、突然現れます。奥を覗くと、行き止まりかなぁと躊躇っていると、通りがかりのおじさんが、「抜けられるよ」 と教えてくれます。でもね、進んでいくうちに一層幅が狭くなって、洗濯物にぶつかりそうになったり、良いのかなぁ・・・おぉ、抜けられたぁ! そんな迷路があちこちにあります。
  家並みは古そうに見えるけど、その殆どが戦後の建物だそうですよ。潮風は、家に貫禄をつける名人ですからね。真っ茶色になった波形のトタン壁や、乾燥しきったというより完膚無きまでに干涸らびた木製建具。いい感じです。
  そんな街角を歩くと、ほんと、お地蔵様や小さな神社が目に付きます。羽田は元々漁師さんの町。海や川で仕事をする人々にとって、毎日の安全や豊漁を願ってきたからでしょうか? 住宅やマンションばかりの今でも、どの神様も手入れが行き届き、さすがです。
  中でも一番大きな神様が穴守稲荷。昔は周囲に花街が出来たほど人気があったんです。 この近所に美味しいお煎餅屋さんがあるという噂は、以前から聞いていました。今回は、何が何でも探すぞぉ。お稲荷さん、よろしくお導き下さ〜い。
  コンクリに堤防の手前には、羽田でも屈指の歴史を誇る煉瓦造りに堤防が残っています。帰りはこの道に沿って歩いて、さて、これから何処へ旅に出ようかな・・・