初めて京都を訪れたのは、ご多分に漏れず修学旅行でした。面白くなかったなぁ、 ぜ〜んぜん。お寺と神社をバスで巡り、得意顔でお説教するお坊さんに１時間も正座 し、次はまたお寺・・・これじゃぁ本当に修行じゃないかぁと、お遍路さんみたいに神社仏閣見学大会でした。覚えていることと言えば、夜中に枕戦争をしたことと、僅かな自由時間に買い物をしたことくらいです。
　 数十年のブランクを経て、大阪歩きの「ついで」に京都へ行き始めて何年になるで しょうか？歩くほどに京都の町が面白く感じられてきます。「古い家」と「ぼろい家」 がセットで迫ってくるところがたまりませんねぇ。しかもその家並みが、お決まり観光スポットの一本裏だったりすると、もぅしてやったりな気分。
　 そんな古い町家が再生されてお店になっている所も増えましたね。ビルも仕舞た屋も極力壊さずに、洒落たショップに変身しているわけです。まぁそれはそれで余りにツボを心得過ぎていて、ちょっと二の足を踏んだりもするのですが・・・
　 今回初めて「川床」も体験しました。鴨川の流れを眺めながら飲み食いするってのは、一体誰が考えたのでしょう？暮れてゆく京の町を感じながら、鱧を食べる。う〜ん、こんな贅沢をして良いのだろうか？そう思いつつも、この町の楽しさは子供には難しいのかも知れないと実感しました。
　 さぁ慣れない大人の散策をした後、これから何処へ旅に出ようかな・・・