某月某日某曜日 くもり

日は東京の出発点を見ようと、日本橋にやって来ました。遠くにドライブに行っても、高速道路を走っても、「東京まで○○キロ」っていう看板が、帰り道の励みになりますよね。その時の東京はここ日本橋らしいんですよ。ということは、東京で一番エライ場所ってことになるじゃないですか。
 


その28
『日本橋』

2001.06.07up

今までの旅日記
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 東京駅や永田町や皇居を押しのけて、東京の基準になる橋。なんてったって名前に、日本って付けちゃうんですもん。もっとも恵比寿にはアメリカ橋もあるわけで、そう考えるとちょっと御利益が薄くなっちゃうけど。あぁ大阪にも日本橋があったっけ・・ ・頭に日本って言葉が付く会社は、きっと沢山あるんだろうな。いかん、どんどん有難味が減っていくような気がするぞ。
 この橋は、威厳より圧迫感の方が強いですねぇ。橋の幅は申し分なし、欄干のブロンズ像も素敵。なのにこの押さえつけられるような空気は、いただけません。やっぱり頭の上の道路がいけないんでしょう。東京名物の橋の上に、もうひとつ橋があるのは、気分の良いものじゃありません。まるで急行の止まらない駅、バスケットボールの選手の間に挟まった感じ。「話は上でついているから、年寄りは引っ込んでろ」って言われているみたいで、ちょっと嫌ですよぉ。
 日本橋といえば東海道の出発点。江戸のまん真ん中。その昔は魚河岸の賑わと、一流の店が並び、ここで生まれたこと自体が、もう自慢のタネになる場所。なのにねぇ、もう老いぼれ呼ばわりですかぁ? 冷たいなぁ。でもね、痩せ我慢は江戸ッ子の身上。外からは見えなくても、心意気だけは変わらないんでしょうね。そう思うと、やっぱり誇り高き東京の橋って気がしてきましたよ。三越のライオンに挨拶でもして、さて、これから何処へ旅に出ようかなぁ・・・