某月某日某曜日 くもり

日は行き交う電車を眺めようと、日暮里にやってきました。東京でたくさんの電車をのんびり見下ろせる場所って、案外少ないんですよ。この場合、「のんびり」と 「見下ろす」ってのが大切。人や車を気にせず、パノラマを楽しむには、やっぱりこ こかな。
 

その50
『日暮里』
2003.07.05up
今までの旅日記
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  日暮里は、山手線の内側がすぐ高台になっています。というより、山を切り崩して線路を敷いたんだそうですよ。たまたま一緒に景色を眺めていたご近所のおじいさんに、そんなことを教えられたことがあります。ですから電車を見下ろすポイントは、そこら中にありますよ。神社の境内、墓地、お宅の裏庭・・・そして、橋の上。
  電車に乗っていると、「あっ、あそこを歩きたい」って思うこと、ありますよね。 この歩道橋も、前々から行きたかったんです。先ず人しか通れないってのが、良いでしょ。JRも私鉄も走っているから線路も一杯。ですんで、この橋、なが〜いんです。 長くて細くて、しかも人しか通れないのに、余り人が通っていない。ステキだ!
  背の高い柵がちょっと気になりますが、それぞれの線路を走る電車を確認しながら行ったり来たりします。たまには立ち止まって遠くのビルの看板を眺めてね、向こう側に降りると楽しいかな、なんて考えたり。耳をすませば、ひっきりなしに聞こえる 電車の音が、愉快なリズムを刻み始めます。
  橋の手前を左に降りていくと、小さな公園があります。そこから見る電車は、殆ど目線の高さです。さっきまで鉄道模型のジオラマみたいな気分でいたのに、あっという間にパワフルな鉄の塊って感じになっちゃう。迫力満点だけどね、やっぱり見下ろすサイズのが、安心します。じゃぁもう一回新幹線が通るのを見て、さて、これから何処へ旅に出ようかな・・・