某月某日某曜日 はれ

日は初詣のはしごでもしようかと、手始めに鉄砲洲にやって来ました。超有名な神社やお寺で人混みに揉まれるのも、それはそれで悪い気はしませんよ。何かわさわさして活気があって、これもひとつ、正月らしさですもん。だけど東京中に神社もお寺もドッサリあって、それぞれにお正月なんですね。ご近所の人が普段着でやってくる初詣、これも素敵な風景です。
 


高野ひろし
初の単行本


『ペンギン日和』

全国書店にて
発売中
(詳しくは表紙画像をクリック)
銀の輔・フォトギャラリーがオープン!
銀の輔の絵葉書も販売中。
詳しくはこちら>>
その38
『鉄砲洲』

2002.01.13up

今までの旅日記
(BackNumber)
高野さんへのメールはこちらまで


 

 塀づたいに歩いていたら、含蓄のある言葉を発見しました。「前からの御辞儀は当 たり前だが、後ろからも拝まれる人に成ろう」う〜ん、なりたいもんですねぇ、そんな人に。考えてみると、毎日毎日、御辞儀ばっかりしているなぁ。誰にあっても「こんにちわ」って言う前に、ペコリと頭を下げていることが多いんです。頭さえ下げれ ば相手に失礼がない、先手必勝、後は野となれ山となれ・・・というわけじゃないんですけどね。これが外国の人だと、先ず握手になるんだろうなぁ。その方がずっとスマートで格好良いんだけど、握手って、ちょっと照れますよねぇ、へへへ。  鉄砲洲っていう住所は、もうないんです。中央区湊っていうのが正式名称です。でも鉄砲洲のが良いと思うなぁ。確かね、この近所に忠臣蔵の浅野内匠頭さんの江戸屋敷があったはずなんだ。すぐ側に八丁堀があって、何か江戸の町という感じがしませんか? もう少し歩くと聖路加病院のある明石町。こっちは幕末に外国人居留地だったから、ミッション系の学校や教会が集まっていたそうです。この神社も、色んな国の色んな人達を見てきたんだよね、きっと。  いくら神様にお願いしても、「後ろから拝まれる人」になれそうもないから、せめて後ろから指を差される人にならないように気をつけようっと。さて、これから何処へ旅にでようかな・・・