第2回
「なんだ、この風景は!?」

  世界一広い?仁川新空港ビルも堪能し、隣の香港人とも友達になって、ピビンパの食べ方をパーサーと一緒に指導しながら、禁煙も守りつつ、11:09、無事オークランドに到着。思ったよ り元気が残っていたので、ここでビールとステーキに沈没する前に、一気にダニーデンを目指そうと、国内線ターミナルへ。

  苦労の末、やっと乗ったシャトルバスで、おび ただしいペンギンカード類に対面!これは縦長のパンフで、宿屋や動物園、水族館などのアトラクション、ツアーの案内、交通機関の紹介など、およそ観光に必要なものが、きれいな印刷かつ全て同じサイズで揃っており、NZ中のヴィジターセンター、宿屋、駅、空港その他で手に入る。 もちろんご当地でしか入手できないのもあるわけで、ここではケリータルトンズなどをゲット。

  AIR NZのターミナルでまたまた苦労の末、チケットを購入。クライストチャーチ行きはまるでバス並に次々発車ならぬ離陸。搭乗手続も15分前からで、荷物のチェックさえない。ダニーデンまでクライストチャーチ乗り継ぎで税込み452NZ$(これ以降表記のないものは全てNZ$)。この値段は予約なしの完全な正規運賃で、ほとんどの客はこんな高い金は払っていない。それにしても国内線の値段は相対的に割高だ。

  そして、首尾よく窓際の座席をゲットして眺めた風景は…一面茶色の山と四角く区切られた土地、 その間にある白い筋、そして古墳のような楕円形。確かこんな景色を見たことがある…あれはチベットにつらなる山脈を横切った時だ。でもあれは森林限界を遥かに超えた高地、あとは谷筋は大きく蛇行する川ばかり。今見てるのはそういう景色じゃない。よく見れば車も走ってるし、人家も 見える。
  ひょっとして冬枯れ?いやクライストチャーチの気温は17℃。それはこの国が「理想の英国」建国 のため行った、史上例を見ない恐るべき国土改造の結果なのだった。そしてそれこそが多くのペンギンを死にやった、最大の原因でもあるのだった。



ちょっと工夫でこの上手さ
味噌屋の隠し味(1)>>>