某月某日某曜日 はれ

日はカッパを探そうと、合羽橋にやって来ました。でもちょっと早起きしすぎて、お店がどこも開いていません。いや、もしかすると日曜日は、お休みのお店が多いのかも知れませんね。だってプロの料理人さんや、お店を始めようとする人がやってくる町ですから、平日のみの営業の可能性が大。
 


高野ひろし
初の単行本


『ペンギン日和』

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その30
『合羽橋』

2001.07.20up

今までの旅日記
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  それにしても、なんという暑さなんでしょう! 早起きだって、したくてした訳じゃありません。目が覚めたら、もう暑くて寝られなくなっちゃったんですよぉ。仕方ないからテクテク歩いてみれば、汗はダラダラ、喉はカラカラ。いつもなら夏らしくて良いなって思うヒマワリの花が、何だか恨めしく見えてしまいました。別にヒマワリが悪いんじゃないんですけど、つい八つ当たりの標的を探してしまうんです。
  いやいや、気を付けなくちゃいけません。だって、いつ自分が八つ当たりの標的にされるか分からない時代ですからね。「むかつくぅ〜」なんて言われて叩かれたら、洒落になりませんもん。人と目を合わせない、道は先に譲る、ニヤニヤしない。気弱 な散歩者の悲しい鉄則です。
  カッパの看板や木彫りの怪しげなオブジェはありますが、カッパはいませんねぇ。 カッパ寺ってところも行ってみました。カッパの手のミイラがありましたけど、これって本物かなぁ。だいたいこの近くに水辺がないですもん。カッパだって、この暑さじゃ干上がってしまうでしょうね。どこか涼しいところにじ〜っとしているのかなぁ?
  おや、ほんの数軒だけ、お店が開きましたよ。やっぱり休日はダメみたい。お店の人もカッパと一緒に涼んでいるんんですよ、きっと。もう暑いからカッパ探しは中止しよう。ちょっと近所で冷たい物でも飲んで、さて、これから何処へ旅にでようかなぁ・ ・・