某月某日某曜日 くもり

日は芝生の上でお弁当を食べようと、皇居にやってきました。東京の真ん中にポッカリ空いた緑の穴。自然豊かな所に住んでいる人が見たらちっぽけな公園かも知れませんけど、町の中でせせこましく生活いている者にとっては、贅沢極まりない場所。 周りのビルに目をつぶれば大自然・・・かな?
 


高野ひろし
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その32
『皇居』

2001.09.03up

今までの旅日記
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  ここには大きな休憩所がふたつあるんです。ひとつはいつも観光バスが一杯止まっていて、二重橋まで一直線の所。へぼい学校の学食みたいな大食堂と時代錯誤のお土産屋さんがあって、ちょっとタイムスリップした気持ちになれる場所。日曜日ならすぐ側で自転車が借りられます。まぁ、足の届く人は、いかがですか?
  もう一カ所がここ。こっちは妙に近代的なんですね。足元を水が流れていたり、ガラス張りのレストランがあったり、すこ〜しだけオシャレな感じがします。でもこれじゃぁお弁当を広げようっていう気分にはなりませんよ。落ち着いて本を読む気も起こらないや。ですけど、暑い日にはちょっとだけ足を水に浸けたくなります。ダメだろうなぁ。あちこちに立っているお巡りさんに、怒られちゃうだろうな・・・
 ホントはね、この一帯に道路なんかない方が良いと思うんです。もう、木が植わっていて芝が生えているだけ。暢気に昼寝や読書が楽しめる大公園だったら、ちょっと外国にも自慢出来ますもん。周囲の町にとったら邪魔で邪魔で仕方がないんでしょう けど、これだけ大勢が住んで働いている大都市には、この位のサイズの休憩地帯が絶対必要なんだから。考えてくださいよね。
 それじゃ、またさっきの芝生まで戻って、のんびりお昼ご飯でも食べようっと。さてこれから、何処へ旅にでようかなぁ・・・