某月某日某曜日 はれ

日はきれいな夕焼けを見ようと、千葉県の外房にやってきました。というより、銚子で美味しい魚を食べて、うろうろしているうちに人気のない砂浜に着いちゃったんです。そしたら夕方になっていたという寸法。ようするにここが何処だか分からないんですよね、へへへ。
 


高野ひろし
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その33
『外房』

2001.09.17up

今までの旅日記
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  海が懐かしく感じるのは何故なんでしょうか?一度も来たことがない所でも、海を見ていると心が落ち着きます。ひとりでじっとしていると、包まれているっていう感 じがします。絶え間ない波の音は子守歌のように頭の中を駆け巡り、時折通り過ぎる潮風がふわ〜っと身体を浮かせますもん。キラキラ輝く水面を見飽きることはありません。そこに夕陽が参加すれば、鬼に金棒ですよねぇ。誰もいない海をオレンジ色にして、空と海の境目を一層分かりにくくする夕陽は、僕も同じ色に染めてくれます。目を開けたら目の中も、口を開けたら口の中もオレンジ色だぁ。きっと目や口を通って、お腹の中もオレンジになっているに違いないぞ。
  僕は散歩ばかりしてるからもう余り泳げないと思いますけど、それでも海に惹かれている自分がいます。それは水が持っているエネルギーですよ、きっと。だってさぁ 、ドブに毛の生えたような小さな川だって公園の人工池だって、思わず見とれる時ってあるじゃないですか。水の動く様子や水が作り出す風景には、生き物なら誰もが抱く郷愁みないなもんが宿っているのかな。だから見ているうちに「水に触りたい」って思っちゃう。町の川や池では出来ない場合が多いけど、海岸や砂浜なら出来ます。 ひょいと足をつけると、海のパワーを貰えるような気がしますよ。
 うん、パワーも頂いたし、ここがどこだか良く分からないけど、さてこれから、何処へ旅に出ようかなぁ・・・