某月某日某曜日 はれ

日はリサイクルについて考えようと、東京港の埋め立て地にやってきました。大田区を始めとして、品川区、港区、江東区、中央区・・・と、海に面している区はどこだって埋め立て地ですよね。ですから地図で見ても直線で引ける地形ばかり。ちょっと不自然な感じがします。
 


高野ひろし
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その35
『東京港』

2001.10.24up

今までの旅日記
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 埋め立て地が気持ち良いのは、真っ平らな地面に真っ直ぐな道路がびよ〜んと伸びているところです。信号も少ししかないし道幅も広い。建物もちまちましていないから、何だか気持ちまで大きくなったような気分です。しかも日曜日ともなれば、ひっきりなしに疾走するトラックもいません。ついでに人もいませんけどね。何だかゴーストタウンに来たような錯覚を感じます。
 懐かしいテレビ君に会いましたよ。そうそう、昔のテレビって豪華な家具を装っていたもんです。画面の倍ぐらいの横幅、やたら多いボタンやつまみ、素敵な木目のあるボディー・・・部屋の中心にあって、家族の注目を一心に集めたものです。でもだんだんシンプルになって、今じゃプラスチックのブラックボディーが主流です。見える所にボタンなんかありませんもん。こうして豪華なテレビは邪魔になり不要になり買い換えられていったんですねぇ。
 まぁ老兵は去るのみ、敗軍の将は黙って消えていくのが世の常。しかし中にはこうして誰も見ていないことを良いことに、ポイ捨てされてしまうものもいます。リストラで人間も捨てられる今日この頃、テレビの運命を憂いている場合じゃないんでしょうかねぇ。この地面も、無数のゴミで作られています。きっとこのテレビ同様、使えるものが一杯埋まっているんでしょうね。ちょっと悲しい気分になったけど、さて、これから何処へ旅に出ようかなぁ・・・